全国アルコール販売業協会は、アルコール専売法下の1977年に「全国専売アルコール販売業協会」として発足し、2001年の専売法廃止に伴い「全国アルコール販売業協会」と改称・再出発した、工業用アルコールの販売促進と会員の社業の発展に寄与することを目的として活動しているアルコール販売事業者の任意団体です。
設立当時は専売時代で、我々会員はアルコール小売人と称し、発足時の会員数は183社でした。専売制度下での主な活動成果としては、ローリーによる販売行為の承認、販売マージンの改善、未変性アルコールに加算されていた酒税相当額の見直しによる負担軽減等があります。
その後、政府の規制緩和政策により2001年に自由化を前提としたアルコール事業法に変わってからは、行政当局やメーカーとの積極的な接触により、事業法アルコールに係る諸情報の収集・伝達や諸問題の解決等の活動をしています。
工業用アルコールの業界は、製造事業者、輸入事業者、販売事業者及び許可使用者から成り立っています。この業界の中で、団体組織は一般社団法人アルコール協会と我々の販売事業者の集まりである当協会だけであります。輸入及び製造されたアルコールを安全、安心、安定的に許可使用者に供給し、業界の健全な発展と需要の拡大を図るのが販売事業者の使命かと思います。
現在、全国の許可販売事業者数は800社余りありますが、当協会の会員数は160社程にとどまっています。当協会としては、会員のさらなる拡大に向け、ホームページを通じて広報活動の充実を図り、会員相互の交流や親睦を深め情報の共有化を図りながら、一致団結して目的達成と協会の発展に邁進していきたいと考えています。
今後、協会の役割を再認識し、時代に即した対応を推進していきたいと考えておりますので、会員各位、関係当局、関係団体の皆様方には引き続き温かいご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
全国アルコール販売業協会会長
小松原 隆司